御通夜や御葬式、告別式などでは、喪主の方や故人と生前とても親しかったご友人などが、弔辞を読んだり、参列されている方がたに対してあいさつをすることがあります。その葬儀でのあいさつに関しては、どなたも慣れないことですので緊張しますし、何を話して良いか迷われる方も少なくないでしょう。
挨拶の内容に関してだけで一冊の本になっているものもたくさんありますし、インターネット上にもそのコンテンツに特化した情報サイトなどがアップされています。ご家族や御親族は大切な方を失ったばかりで心細くなっている時でもあり、その時に多くの方々に対して気を使わなければいけないということで大変なプレッシャーを感じている方も少なくないでしょう。
しかし、参列側の方がたにとっては、その挨拶の内容自体はそれほど重要ではありません。ご家族やご親族のお気持ちもしっかり理解していたり、お気持ちを汲もうとされている方がその場に訪れているわけですから、プレッシャーを感じる必要などは全くないということです。
お食事の場などで、ひとりひとり接して、心をこめたひと言を発するだけで構いません。気の利いたことを言う必要はないということです。御葬式に関しては古くから存在するしきたりではありますが、特別なマニュアルなどはありませんし、決まり切ったルールなどはありません。
最低限のマナーと、故人やご家族、また参列していただいた方方に対する真摯なお気持ちがあれば十分です。葬儀のあいさつにルールはありません。